|
2008年12月31日 韓国のお正月は旧暦で祝うので、休みは1月1日のみ。2日からは授業もはじまる。あまりゆっくりはできない。宿題もたまっている しかし、せっかくソウルにいるのだから、大晦日の雰囲気も肌で感じてみたい。 31日の夜、普信閣(ポシンガク)でやっている除夜の鐘”다종식”を見に行くことにした。 このイベント、毎年ものすごい人が集まり、スリも多いそうだ。やはり、この”다종식”に行くという日本人学生は、財布も置いて必要なお金だけポケットに入れ、手ぶらでいくという。なるほど。 学校のある恵化でTさんと食事し、そのまま鐘閣(チョンガク)駅へと向かう。 地下鉄の車内はそれほど混んでいなかったが、鐘閣駅につき地上に出ようとすると、すでに人の壁が出来ている。 たしかに、ものすごい人である。2009年の干支が牛なので、牛のかぶりものをした人たちの姿も時々見かける。 つま先立ちすると、ライトアップした普信閣(ポシンガク)の屋根の部分がかろうじて見える。カウントダウンまで1時間程、人の壁で近づくことはできない。 時間に余裕があるので、まずは清渓川を目指す。人をかきわけ進む。気をつけてないとすぐにTさんとはぐれてしまいそうだ。 街はイベントを見に来た人も多いが、それを中継しようとするテレビクルーや、盾を構えた物物しい警官隊、通行を制限するためなのか路上に駐車されたバスなどで狭まり、さらに動きにくい。 清渓川は幻想的にライトアップされていて、見下ろすと家族連れやカップルなどが往来している。橋の上では色あざやかな衣装を着たサムルノリのグループが円を描くように回りながら演奏している。そして、それを写真に収めようといる人たちで、さらに大きな円ができている。 川岸に下りてみる。見上げると、まるで光の結晶が夜空に浮いているように見える。ロマンティックだ。 ツーショット写真を撮るカップルや、踏み台を使って、一眼レフで本格的な写真を撮ろうとする人、あちこちでフラッシュが焚かれている。記念写真の出店も、ちゃっかり出ている。 カウントダウンが近づいてきた。 普信閣(ポシンガク)の近くまで戻る。人と密着しながら、じりじりと動く。 建物の前ではコンサートも開かれているようだ。ビルの液晶ビジョンに歌手Tei(たぶんTeiだったと思う。ちょっと自信がない)が歌っている姿が映し出されている。しかし、音声は届かない。どこで、歌っているのかも良くわからない。 これ以上、普信閣(ポシンガク)まで近づけないところまで来た。 人の流れは止まっている。人の壁で戻ることも出来ない。しばし、年越しを待つ。 見物客が花火を次々と夜空に打ち上げている。年越しまで2分を切り、デジタル時計の表示がビルに映し出される。ぼくらの周りの人たちのボルテージも上がってきた。 残り1分・・・残り30秒・・・。 最後の10秒になると、デジタル時計の表示をみんなで読み上げている。 年が明けた。 一斉に風船が放たれる。色とりどりの風船がゆっくりと夜空に上がっていく。火を灯した四角い紙風船も放たれる。花火の勢いも最高潮だ。 ぼくらの近くのカップルたちは、2009年最初のキスを交わしている。どこかで誰かが「ハッピーヌューイヤー〜!!」と抜群の発音で叫んでいる。 すると、集団が急に動き出した。ぼくらの前方にいた人たちが、いきなり引き返そうとしてくる。年が明けたらもう十分という感じなのだろう。人の激流である。この流れに逆らい、その場にとどまろうとすれば、ぺしゃんこになりそうだ。 ひとまず、流れに任せ、ぼくらも引き返す。人混みから抜け出すと、体感温度マイナス10度の寒さが身にしみた。 駅へ向かう途中、やっと鐘の音が聞こえてきた。 こういうとき、なにか今年一年の願い事をするべきなんだろうな。 ぼくの胸に最初に浮かんだのは、勉強のことだった。本気でやらないと進級も危うい。その前にまずは、金曜までに宿題の作文も書かないとな。思わずついたため息が、白い息となって新年の夜空に消えた。 |
| << 前記事(2008/12/28) | トップへ | 後記事(2009/01/02)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。 |
北の人 2009/01/01 14:49 |
あけましておめでとうございます。 |
muramatsu 2009/01/01 17:30 |
| << 前記事(2008/12/28) | トップへ | 後記事(2009/01/02)>> |